風邪の鼻水には何が効くの?編

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まえおき




薬剤師の方々には共感してもらえると思うが、風邪処方には医師の個性が出る。


・抗生剤の有無
(いまだ風邪患者全員に出す医師もいる)

・剤数
(潔くPLだけだったりホクナリンテープ等の外用も含め10剤近く出すクリニックもある)

・薬剤の種類
(新規薬か古くからある薬か)


風邪にともなう鼻水




風邪症状のなかでも今回は(成人の)鼻汁処方を考える。


風邪にともなう鼻水の持続期間は1週間程度。

そもそも、からだがウイルスを排出しようとしているのに鼻水を止めてしまうことに違和感はあるが、鼻水が出ていると仕事がしにくいし、鼻をかむたびにファンデーションがはげるし、海外では鼻水をすするのはマナー違反だし、薬を希望する人は多い。

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風邪に伴う鼻水にはヒスタミンが関係すると書いてある資料もあれば、花粉症とは異なりヒスタミンは関係しないと書いてある資料もあり、どうやらその解釈の違いが処方の差に表れているようだ。


また、鼻水の分泌には2つの経路があり、

  • 粘膜の分泌腺(鼻腺)からの分泌液
  • 血管からの漏出液

花粉症のサラサラの鼻水や風邪後期のドロッとした鼻水の性状の違いはこの割合の違いと言われている。


個性あふれる鼻汁処方




以下に私が門前で経験したことがある処方を並べてみる。


クリニック①




【特徴】
ご専門は精神科
医師は70歳近い
昔ながらの薬の使い方

・基本→ポララミン2㎎ 3錠分

・重度または鼻閉がある場合→セレスタミン配合錠 3錠分3



クリニック②




【特徴】
ご専門は循環器科
市内で超人気の内科
医師は50歳くらい

・軽度→小青竜湯 9g分3

・中等度→小青竜湯に加えてアレグラ60㎎ 2錠分2



クリニック③




【特徴】
市内で超人気の小児科
医師はたぶん50~60歳台
風邪程度なら同伴の親の処方も出す

ムコダイン500㎎ 3錠分3
ムコソルバン15㎎ 3錠分3
ジルテック10㎎ 1錠眠前




ちなみに小児の鼻水には

・基本→ムコダイン

・中等度→ムコダイン+アリメジン




クリニック④




【特徴】
耳鼻科
60歳くらいの女医
ファンが多い

・基本→メキタジン3㎎ 1錠夕食後

・重症時→メキタジンに加えてセレスタミンを眠前に屯用



クリニック⑤




【特徴】
ご専門は循環器内科だったかな
たぶん50~60歳台
真面目で慎重派
国保のレセプトの審査員だとか

・アレグラ60㎎ 2錠分2




このように、単に風邪の鼻水と言えども、かかるクリニックによって全然違う。

あなたはどれがいいですか?笑


ガイドラインはあるのか?







これを見たときは衝撃的だった。

  • 感冒時の鼻汁に第2世代の抗ヒスタミン薬はあまり効果がない。
  • 感冒時の鼻汁にエビデンスがあるのはd-クロルフェニラミン(ポララミン®)のみ。

と書いてしまっているではないか!!


考察




上のマニュアルを知ってか知らずか、年配の医師は第1世代抗ヒスタミン薬の処方が多く、若い医師は安全性や眠気を考慮して第2世代の処方が多い傾向あり。
ヒスタミンの関連性について、どの文献を参考にしたかにもよるでしょう。

(マニュアル通りネオマレルミンTRなんて飲んだ日には1日中寝てしまいそうだ…)


今までアレグラを出す医師に好感を抱いていた私だが、急にポララミンが好きになった。授乳婦だって安全だし。

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そういえば県外の耳鼻科で、慢性的な鼻汁にロートエキス散を処方しているのも見たことがあるし、OTCの総合感冒薬に入ってるのは第1世代の抗ヒスタミン剤ばかり。

やはり抗コリン作用を使えば間違いないないのか…しかし禁忌が多いから極力使いたくない気持ちもわかる…

ま、とりあえず、緑内障や前立腺肥大を気にしなくて良い世代の風邪にはOTCでいいんじゃないかな。お車の運転は気を付けて。


“風邪薬”は存在しない!編 | 薬局ねーちゃんの日常ブログ (yakkyokunonitijou.com)


さいごに




話は逸れるが
「昔、脳ミソは鼻水製造場所だと思われていた」という話をふと思い出した。


おわり。


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