『精神科は今日も、やりたい放題』を読んだ感想。編

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先月のとある日曜日、何もすることがなくてとりあえず近所の本屋へ行った。

下調べなしでタイトルだけ見て適当に買った本を一冊読み切ってみようと思い付いたのだ。医療本でも自己啓発本でも柴犬写真集でも何でも良かった。



そして1時間以上ウロウロした結果選んだのが『精神科は今日も、やりたい放題』という本だった。

(せっかくの休日にこの本を選ぶ自分に軽く引いている)



なかなかに過激な筆者様で、精神科医療を詐欺だと言いまくっている。なるほどなぁと思う部分もあれば、それは言いすぎやろと思う部分もあった。



中学生以来の読書感想文を書いたので、本の紹介も兼ねてどうぞ。



精神科は今日も、やりたい放題 ~医者が教える、過激ながらも大切な話~ 内海聡





まず筆者自身が精神科医

他院から紹介されてくる薬漬けの患者や、海外の副作用報告、製薬メーカーの副作用に関する裁判事例などを元に、精神科医療は詐欺まがいで精神薬も覚醒剤や麻薬まがいなものであるという告発本。



第1章 精神医学はやりたい放題!





精神科領域では、病気を規定する科学的根拠がない。

これがこの本の全てだ。
血液検査で数値がみえるわけでもなし、診察する医師によって病名が変わる。相談内容がウソであっても病名がついてしまう。この事実は危険なことだとあらためて警告している。



たとえば、家族からの相談をもとに病名をつけ、精神薬を飲ませることもできる。これは場合によっては人権侵害である。



これには私にも思う節がある。

認知症で不穏のある患者さんの場合、ある程度進行してしまうと本人の生きやすさよりも介護のしやすさを基準に処方が決められることも多い。(たいてい本人は施設入所だから介護者が代理受診している)

こういう治療は筆者の言う通り人権侵害なのかもしれない。可能な限り、本人が治療したいのか?薬を飲みたいのか?を重視するべきだと思った。



第2章 私が精神医学を「詐欺」と呼ぶワケ





ADHDリストは誰にでも当てはまる

これに当てはまるとみんな精神科に通院し薬を飲まなければいけないのか?製薬メーカーと精神科医の金儲けだと気付かなければいけない。



自殺が副作用に見えない

どんな抗うつ剤にも副作用欄には自殺と書いてある。私は学生時代、これは抗うつ剤の作用で行動力が出てしまうからだと習った。

作用か?副作用か?どちらにせよ治療に失敗し患者が自殺したとて「そのような病状だった」といくらでも隠蔽できる。それが精神科。



第3章 これは病気ではない





流行の「発達障害」。

対人関係が不器用同一性保持行動が診断基準となっているが、じゃぁ内気で頑固なら発達障害なのか?ということになってしまう。

生活が成立しないレベルでないなら診断しなくてよい





さらには

子どもの発達障害は親が子育てにおける無能さを隠すための隠れ蓑
さらに大人の発達障害は本人の無能さを隠す隠れ蓑

これはさすがに過激な表現だと思った。



しかし昨今では学校で少し異質な子どもはすべて精神疾患にされてしまう。

「昔はADHDなんて言わなかった。子どもって言ってたんだ。」

この精神は自分が親になった時も忘れずにいたい。



「脅迫性障害」も「不安障害」もいい加減なもの。
全ての人に起こり得る反応を病気と定義すると儲かるのだ。

抗不安薬は不安をかき消すだけで乗り越えるわけではない。
成長や克服を先延ばししているから一生飲み続けるしかない。

これは抗不安薬を処方された患者にしっかり認識して欲しいと私も思う。どこかで気付かないと一生手放せない。(現実的にはこんな厳しいこと言いにくいのだが)



第4章 精神科にダマされないために





ここまでの章で現代の精神医学をけちょんけちょんに否定してきた筆者だが、ここから”ではどうすればいいのか?”筆者の解決策が提示される。この辺が、バッシングするだけの週刊誌とは違うところだなぁと思った。



この章には精神科医を選ぶ際の18ヶ条精神科を受診する前の心得10ヶ条が書かれてある。さすがに転載できないが、これは納得のいくものばかりで、精神科受診を迷う人にぜひ読んで欲しい。



第5章 私の実践する「精神症状」対応策





薬以外の対処法として登山・マラソン・太極拳などが挙げられている。

登山やマラソンをしている人で精神科にかかる人はいない。

確かにそうだ!

そして個人的には筋トレも有用だと思う。
少しずつ自分で目標を掲げ、困難にぶつかりながらもそれを達成することを繰り返していくうちに、自己肯定ができあがり、自分に自信が持てるようになる



ストレスやトラウマは生きていく上で必要。

最近はストレスやトラウマは上手く避けましょうというのが主流だ。しかしこれだと同じようなストレスにぶち当たる度に精神を病んでしまう。ストレスは生きていくうえで大切な痛みであり(もちろん過労は例外)、それがあるからこそ人間は生きていけるのだ。

しんどい時も、こんな風に一歩引いて自分のことを客観的に見れたら素晴らしいと思う。



薬では何も解決しない。

本当にその通りだ。



以前うちに来局された、うつ(+)の30代の患者さん、よくよく話を聞くと「離婚裁判中なんです」と。薬を飲んだところで離婚裁判が片付くわけではないのになぁと思いながら薬を渡した記憶がある。

この違和感はあながち間違っていなたっかのだ。この本で言うところの、服薬の必要がない一時的なノイローゼの典型例だと思った。



他にも、大学で人間関係が上手く行かなかった女の子が精神科に来たりするが、それは薬ではなく休学や編入など他に相談するところがあるだろうと思う。薬を処方してしまう医師も医師だ。



薬が必要だとしても、単剤でごく少量。できれば屯用。
なぜなら、薬では解決しないことを患者に分からせ、きちんと現状と向き合い克服法を自分で考えた人から治っていくから。





さいごに





以前、安定剤のブログにも書いたが、精神薬は依存してしまうと本当に大変。

飲み続けると副作用地獄。やめようと思っても禁断症状の地獄が待っている。この本にも書いてあった通り「行くも地獄、帰るも地獄」だ。どうか飲み始める人が減ることを祈っている。



精神を改善するのは自分自身でしかない。

辛口ではあるが、わたしもこれに同意する。



薬剤依存者は精神科医の優良顧客。

ということをお忘れなく。



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