ビオフェルミンのお話。編

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私は小さい頃からビオフェルミンが大好きだ。  I love BF.



コロンと可愛らしいフォルム
すりガラスを思わせる裸錠の質感
少し硬めの噛み心地と噛んだ時の密度の高い音
そして何よりほんのり甘くて香ばしい味。



薬局で育った私は完全におやつだと思っていた。そんな、ビオフェルミンのお話。



ビオフェルミン活躍の舞台は腸

知らない人はいないと思うが、ビオフェルミンは整腸剤だ。



人間の小腸から大腸には1000種1000兆個以上の細菌が生息しており、これらの様々な細菌がバランスをとりながら腸内環境を保っている。顕微鏡で腸の中を覗くと、植物が群生している「お花畑(フローラ)」のようにみえることから『腸内フローラ』と呼ばれる。

腸内細菌は(ヒト様の便宜上)善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つの種類に分類される。日和見菌は健康な時は無害だが悪玉菌が増えると悪玉菌に加勢する性質がある。バランスが崩れ悪玉菌優位になると下痢便秘を起こす。そんな時、ビオフェルミン は善玉菌を補いおなかの調子を整えてくれる。



市販のビオフェルミン





◆新ビオフェルミンS錠 (錠剤タイプ)

◆新ビオフェルミンS細粒 (乳幼児からのめる粉タイプ)





成分





※コンク=”濃縮した”という意味だ。

錠剤も細粒も主成分は同じ。健康な人の腸内細菌を研究し選ばれた、腸に定着がいい乳酸菌3種類が配合されている。



医療用のビオフェルミン





成分





なんと。主成分の菌種が全然違う。市販用と医療用でも異なる錠剤と配合散でも異なる



錠剤に関して言えば、医療用の方が市販用よりビフィズス菌量は2倍多い。しかし他の菌は入っていない。





そして医療用のビオフェルミン配合散はもはやビフィズス菌が入ってないラクトミンは乳酸菌。糖化菌は糖(細菌達の栄養)を産生し他の菌の増殖をサポートする。

医療用に関しては単に剤型の違いではなかったのだ。
しかし実際のところ、医療現場でこれを使い分けることはほとんどない。医師も処方するにあたって菌種の違いは気にしていないように思う。(あくまで私の印象)



※ちなみにビオフェルミン錠剤に対応する散剤はラックビー微粒Nになる。



胃ろうに注意!

ビオフェルミン配合散の添加物であるばれいしょデンプンは胃ろうのチューブが詰まりやすく(特に高めの温度のお湯で溶解した場合)、胃ろうの人にはあえてビオフェルミン錠剤を処方してもらって薬局で粉砕する方がよい

身近なもので言うと、ばれいしょ(じゃがいも)デンプンを原料としているのが片栗粉とうもろこしデンプンを原料としているのがコーンスターチコーンスターチの方が粘度は弱い。そう考えると片栗粉の原料で胃ろうチューブが詰まりやすいのは想像にたやすいだろう。



レアキャラ・ビオフェルミンR

もう1人の登場人物、ビオフェルミンR。(R:Resistance)



抗菌薬を飲むと、病気の原因菌だけでなく腸内の善玉菌も無差別でやっつけてしまうので下痢をする。その下痢を予防するために作られた抗菌薬に耐性を備えた(やっつけられない)ビフィズス菌製剤。抗菌薬と一緒にしか処方されない。



さいごに





乳酸菌にはいろんな種類があり、属・種・株によって働きも様々。人によっても合う合わないがある。だから、市販用と医療用どっちが良いか聞かれることもあるが、一概には返事できない。整腸剤を1つ決めて2週間以上続けてみて、変化がなければ別の菌種の整腸剤にかえてみるのが良いと思う。

次回、《腸のお話。編》に続く。



【参考】
ビオフェルミン製薬 https://www.biofermin.co.jp/products/biofermin_s/

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