水分補給の落とし穴!編

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のどが乾いたら、何を飲みますか?





患者さんに薬を渡すとき、

夏は必ず『しっかり水分とれてますか?』と聞くようにしている。



なぜなら

利尿剤を飲んでいるお年寄りは脱水を起こしやすくなるし、

脱水気味になると薬(リチウム製剤等)の副作用が出やすいためだ。



患者さんからは様々な返事が返ってくる。

「うん!お茶を持ち歩いてたくさん飲んでるよ!」

「アイスコーヒーを1日2リットルのむよ!」

と、びっくりするような返事も。



コーヒー・紅茶・緑茶などのカフェインを含む飲み物は、カフェインの利尿作用により飲んだ以上におしっこから出ていってしまうので水分摂取には不向きだ。

普段の水分摂取には真水ノンカフェインの麦茶をお勧めする。



お年寄りの中には頻尿を気にして水分を控える人もいるが、最低でも1日3回、食事の時や薬を飲む時にコップ1杯の水は飲んで欲しい。



スポーツドリンクと経口補水液の違い





※まず予備知識として…

 体が脱水状態に傾いてしまった時、水はナトリウイオンとブドウ糖がないと細胞内に吸収されない。

▷わかりやすい参考動画 「はたらく細胞」×「ポカリスエット 」コラボストーリー

アニメ「はたらく細胞」の“新作”11.5話が公開!「ポカリスエット」とのコラボでアナザーストーリー





スポーツドリンク(ポカリスエットやアクエリアスなど)

 水分がスムーズに吸収されるように電解質(ナトリウムやカリウム、クロルなど)と糖質(ブドウ糖)が入っている。あくまで食品(清涼飲料水)であり販売側も味を重視するため、経口補水液に比べ糖分が多い。そのため糖尿病の人は注意が必要だし、1日かけて小まめに飲んだりすると虫歯になりやすい。しかし価格が安く販売しているお店も多いので日常に取り入れやすく、普段の運動前後や野外活動の前後に活用すると良い。

価格:500mlで約140円。



◆経口補水液(OS-1

 ”病者用食品”の表示を許可されていて、健康の保持・回復に適すると消費者庁が認めた商品。スポーツドリンクに比べ、糖質は少なく電解質(特にナトリウムとカリウム)を多く含む。脱水時の水分補給に最も適している。もちろん普段の水分補給にも使えるが、価格がお高くそんなに美味しくない。電解質が多いため、心不全や腎臓病で食事制限を受けている人は常用しない方が良い。

価格:500mlで約200円



※スポーツドリンクにしろ経口補水液にしろ、水で薄めるのはオススメしない

 電解質組成が変わってしまうし、かえって長時間歯を砂糖にさらすことになる。



アイソトニック飲料とハイポトニック飲料





さらにマニアックなところに踏み込むと、スポーツドリンクや経口補水液は浸透圧の違いによって、アイソトニック飲料とハイポトニック飲料にわけられる。



◆アイソトニック飲料

 人の体液(血液)と浸透圧が同じもの。糖質が全体の約8%ぐらい。

 糖の吸収が早く、エネルギーを必要とする運動に飲むのが効果的。


 商品名で言うと…アクエリアス ポカリスエット など



◆ハイポトニック飲料

 人の体液(血液)よりも浸透圧が低いもの。糖質は全体の2.5%以下。

 糖質が少ないため胃を通過する速度が早く、すばやく腸管に届き水分が吸収される。

 水分の吸収が早いため、汗をかき始めた運動運動に飲むのが効果的。

 商品名で言うと…アミノバイタル OS-1 アクアソリタ など



シーン別 上手な使い分け





・普段の水分補給→真水ノンカフェインの麦茶

・運動・野外作業前→スポーツドリンク(アイソトニック)

・大量の汗をかいた後→スポーツドリンク(ハイポトニック)か経口補水液

・脱水・熱中症時→経口補水液

・下痢・嘔吐や発熱→食事が取れていないなら糖質の多いスポーツドリンク



さいごに





最初に登場したアイスコーヒーを1日2リットル飲んでいた患者さんは

血圧もずっと高かった。

おそらくカフェインの取り過ぎで心臓にも負荷がかかっていただろう。



それ以来、私は、水分補給を促すとき

『水分とってくださいね』ではなく

お水飲んでくださいね』と言うようになった。



参考資料:OS-1公式サイト https://www.os-1.jp/ 

     大塚製薬ポカリスエット 公式サイト https://pocarisweat.jp/

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